【仏像彫刻を始めるなら】まず必要な道具

続けるにつれ、道具は増えていきます。ですが試しにやってみるなら手元にある物を駆使してみても。本腰入れると決めたなら揃えましょう。道具に凝るのは腕が上がってからということで。

仲間同士で下記のような情報もやり取りして助け合っています。教室で使う道具については先生の指示に従ってください。

*印は最初から必須。
  • 彫刻刀*
  • 参考書や下図(内容は作る物により)*
  • 文房具*
  • 木材*
  • 彫刻台
  • カーボン紙
  • トースカン
彫刻刀*
お子さんの使っていた物で試しにやってみるのもいいですが、あまりに切れないとケガをしたり疲れてしまいます。錆びていたり刃が欠けていたりしたら×。
買うなら1本1000円~2500円、5~7本セットで5000円~1万円程度、パワーグリップやハイス鋼といった凝った物ではなく最も基本的な製品をおすすめします。刃の根元に金属を被せてない方が砥ぎながら長く使えます。

三木章道刃物ケインドレイクなどに手頃な値段の彫刻刀セットがあります。静岡市なら政豊の実店舗でも買えますがセット販売はしていないようなので単品での購入となります(何を買うかは他メーカーの5本セット等を見て参考に)。宗雲先生の教室で購入できるセットは、値段の割によく切れて初心者向きです。
オークションやフリマの品は中級者以上向き。品質の見極めと使える状態にするまでの手入れが難しいため。

やっていくうちに欲しい彫刻刀が分かってきますのでそうなってから1本ずつ買い足す方が、彫刻刀入れの肥やしを増やすことなく長く使える結果となります。荒彫り用に18mmくらいの浅丸(彫刻刀またはノミ)が1本あると大きく彫れて便利です。
参考書や下図(したえ)*
作る物を決め、最初の内はコピーでも構いません(図書館や仲間から本を借りて)。宗雲先生の教室では初心者が彫る6地蔵用の下図をもらえます。
本腰を入れるならまずは「仏像彫刻のすすめ」を買いましょう。技術的な基礎と仏を彫る心が載っています。彫刻刀の使い方から習い始めて少しずつステップアップできます。
これを見てやっても分からない所は別の本を買って自分で頑張るか、教室で先生に聞くか、同好会の仲間に聞くか、です。
文房具*
鉛筆、赤鉛筆、ノート、消しゴム、コンパス、定規、メジャー(1m程度)、分度器または三角定規、木工用ボンド、ばんそうこう、その他必要に応じて。
木材*
ネットでも購入できますし、材木屋さんや大工さんなどから入手する人もいます。教室でも注文できます。仏像本体用でなければホームセンターの木材コーナーでも間に合う場合があります。
仏像彫刻で一般的なのはヒノキ、クスノキですが、初心者が彫りやすそうな堅さでは朴(ほお・版画板に使われている)、シナなど。教室で彫った6地蔵はバルサ材だったような気がしますジェルトン材でした。堅さや木目など考慮すべき点もありますので、先生から買うか木彫材として売られている市販品を買うのが最初は彫りやすいと思います。
彫刻台
市販品もありますが自作できます。例えば素麺箱のフタやホームセンターで売っている板材に角材を2本打ち付けるだけ。詳細は検索してください。とりあえずはA4サイズくらいの大きさがあれば足ります。
作品や机を傷付けず彫りやすい環境を整えるため、できるだけ早く用意することをおすすめします。
カーボン紙
下図を木に写し取るのに必要です。仏手・仏足・仏頭の練習くらいまでは不要ですが仏像を彫る段階には必須となります。文房具店、100円ショップ、東急ハンズなどにあります。
トースカン
初めて聞いた時には「???」となりました。一定の高さに揃えて印をつけるための道具で、本格的な仏像を作るなら必須(練習初期には不要)。これも市販品もありますが自作可能です。

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