【仏像彫刻を始めるなら】教室と同好会の違い

仏像彫刻をやってみたいけれども教室と同好会のどちらがいいのだろう?と思われた場合のご参考に。SBS学苑静岡教室と仏像を彫る会との比較です。

教室の特徴…先生がいる

  • 彫刻刀や木材等購入でき、その場ですぐに始められる
  • 制作手順の1から10まで教えてもらえる
  • 仏師ならではのお話を聞ける(たまに)
  • 仏像制作の正しい知識を得られる
  • 仲間内では解決しなかった疑問を質問できる
  • 初心者が最初に作るのは台座光背一体型のお地蔵さん(初心者以外は自由)

同好会の特徴…先生がいない

  • 道具や材料を自力で調達し、本を見ながら作業を進める
  • 初心者でも自分で好きな物を自由に彫れる
  • 仲間に相談したり情報交換して悩みの解決を図る
  • 指導料がない分、費用は安くて済む
  • 初心者は、地紋彫り→仏手・仏足→仏頭の基礎練習から始めるが、最初から彫りたい物を彫ることも可。本などで作り方を見ながら分からない部分を仲間に教えてもらう形になります。
    大佛師川村雅則の世界~仏像彫刻と共に~一人一仏も参照。

共通点

  • 仏像彫刻の楽しさ
  • 道具の貸し借りや情報共有ができ、一人で彫るのとはまた違う良さがある
  • 彫刻刀を砥げる(教室では有料で砥ぎに出す、当同好会では砥ぎ機を置いてくれるので自分で砥ぐ)※政豊実店舗でも砥いでくれます

自分で作業を進めて行ける方はどちらでも問題ないと思われます。以下はこれから仏像彫刻を始めてみようと考えている方に向けてです。

教室には先生がいて必要な物は購入でき、右も左も分からない状態でも指示に従って彫っていけば形が出来上がります。完成への心理的敷居がより低いのが教室。
同好会には先生がいませんから指導料はかからず自由度は高いですがその分、自分で考えて作業を進める努力が必要です。同好会にも、彫刻刀をほとんど使ったことのないレベルから始めた方がいます。教室のように1から10までとはいかずとも、分からない部分は教えてもらえます。

まず自分で考えてやってみる中で分からない部分は仲間に相談し、互いに助け合いながら進むのが同好会です。砥ぎ機の使い方を習ったり、道具や材料の入手先について相談したり。同好会には各々の創意工夫があふれています。

迷ったら体験教室で何か彫ってみては。仏像でなくても1度彫る作業をしてみて、もう満足か、もっとやってみたいと思うかで、その先を考えてはいかがでしょう。また、実際に見学して話をするのも大事です。

尚、「この場合はどっちがいいか」「体験教室を紹介して」と言ったご質問には答えられませんので悪しからず。

関連記事